ドリームライナーの原点として、空の旅を刷新しました。

ボーイング787-8は、「ドリームライナー」ファミリーの記念すべき初号機であり、航空業界に「中型機による超長距離直行便」という新たなビジネスモデルを定着させた革新的な次世代旅客機です。2011年に全日本空輸(ANA)によって世界初の商業運航が開始されて以来、2026年現在もその圧倒的な効率性と比類なき快適性により、世界の航空路線のネットワークを支え続けています。全長約56.7メートルというコンパクトな機体サイズながら、大型機に匹敵する航続距離を備えており、これまで大型機でなければ採算が合わなかった遠距離の都市間を直行便で結ぶことを可能にしました。

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日本就航機体数 · 大型機

技術面における最大のブレイクスルーは、機体構造の約50%以上に炭素繊維複合材料(CFRP)を採用したことです。これにより、従来のアルミニウム合金製機体に比べて大幅な軽量化と強靭化を実現しました。この素材の特性を活かし、客室内の気圧を高度約6,000フィート(約1,800メートル)相当と、従来機より低く設定することが可能になったほか、腐食に強いため機内湿度を高く保つことができ、長時間のフライトにおける喉や肌の乾燥、疲労感を劇的に軽減しています。また、大きな「電子シェード付き窓」は、ボタン一つで透過光量を調節でき、どの座席からでも外の景色を楽しめる開放感を提供しています。

動力源には、ロールス・ロイス社製「トレント1000」またはゼネラル・エレクトリック社製「GEnx-1B」を採用。エンジン後部のシェブロンノズル(ギザギザ形状)は、排気音を周囲の空気と滑らかに混合させることで、離着陸時の騒音を大幅に抑制しています。また、従来の機体でエンジンの圧縮空気を利用していたシステム(防氷や空調など)の多くを電気系統に置き換えた「モア・エレクトリック・エアクラフト」設計により、エンジン効率をさらに高め、燃費性能を従来機比で約20%向上させました。