コンパクトながらワイドな室内で、上質な空旅を届けます。
エンブラエルE175は、ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社が開発したE-Jetファミリーの中で、最も世界的に普及し、成功を収めている70〜80席クラスのリージョナルジェット旅客機です。2026年現在、北米や欧州、そして日本国内においても、地域航空路線を支える中核的な機材として、その地位を確固たるものにしています。ジェット機ならではの速達性と、ターボプロップ機に近い経済性を両立させたこの機体は、地方都市間のネットワーク構築に不可欠な存在となっています。
技術的な最大の特徴は、当時としては画期的だった「フライ・バイ・ワイヤ(Fly-by-Wire)」操縦系統をリージョナルジェットで初めて本格導入した点です。これにより、パイロットの操作負担が軽減され、高い安全性が確保されています。主翼下に配置されたゼネラル・エレクトリック社製「CF34-8E」エンジンは、高い推力と優れた燃費効率を両立させ、最高巡航速度はマッハ0.82(約870km/h)に達します。これは大型幹線ジェット機とほぼ同等のスピードであり、地方路線であっても主要都市間を短時間で結ぶことを可能にしています。
客室空間は、他のリージョナルジェットとは一線を画す快適性を誇ります。標準的な座席配置は「2-2」のアブレスト(横並び)となっており、すべての乗客が通路側か窓側の席に座れるため、圧迫感がなく、乗降もスムーズです。これにより、乗客は長時間のフライトでもリラックスして過ごすことができます。また、従来機よりも大型の手荷物収納棚や、高い天井高を確保することで、機内での移動も容易になっています。