スマートな機体で地方都市をダイレクトに結んでいます。
ボンバルディア(現三菱重工航空エンジン等との関連を含めMHIRJ)CRJ700は、カナダのボンバルディア・エアロスペース社が開発した、地域間輸送を担うリージョナルジェット機のベストセラーモデルです。1990年代に登場した50席クラスのCRJ100/200の成功を受け、その胴体を約4.7メートル延長し、収容力と経済性を高めた70席クラスの機体として2001年に就航しました。2026年現在、製造自体は終了しているものの、その卓越した信頼性と高速巡航性能から、北米、欧州、そして日本において地域路線を支える「小型ジェット機のスタンダード」として今なお重要な役割を果たしています。
技術的な最大の特徴は、ビジネスジェットの系譜を引き継ぐ洗練された細身のボディと、T字型の尾翼、そして機体後部に配置されたリアエンジン方式です。エンジンにはゼネラル・エレクトリック社製「CF34-8C」を2基搭載。これにより、最高巡航速度マッハ0.825(約870km/h)という、大型機に匹敵するスピードでの飛行が可能となり、プロペラ機では時間がかかる都市間を短時間で結ぶことができます。また、主翼にはスラット(前縁フラップ)が装備されており、短い滑走路を持つ地方空港での離着陸性能を向上させています。
客室構成は、標準的な1クラス構成で70席から78席を配置でき、2026年現在の旅客ニーズに合わせて「プレミアムクラス」を設置した2クラス構成も多くの航空会社で採用されています。リアエンジン方式のため、機体前方のキャビンは極めて静粛性が高く、エンジンの振動が伝わりにくいという利点があります。また、地上からの搭乗口が低いため、タラップが一体となったドアを通じて、大型のボーディングブリッジがない小規模な地方空港でもスムーズな乗り降りが可能です。