数多くの進化を遂げてきた、ボーイングの顔といえる一機です。

ボーイング737-700は、1990年代に登場した「737 ネクスト・ジェネレーション(NG)」シリーズの基本型として開発された、短・中距離向けナローボディ機の傑作です。それまでの「737 クラシック」シリーズ(-300/-400/-500)の設計を根本から見直し、最新のデジタル技術と航空力学を融合させたこの機体は、2026年現在もその高い信頼性と汎用性から、世界中の地方路線や短距離国際線で根強い人気を誇っています。標準的な座席配置では126席から149席を確保でき、シリーズの中で最もバランスの取れたサイズ感を持つことから、需要の変動が激しい路線や、大型機では採算の合わない地方都市間の輸送において、比類なき効率性を発揮します。

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日本就航機体数 · 小型機

技術面では、主翼の翼幅を拡大し翼面積を増やすことで、離陸性能と上昇性能が大幅に強化されました。これにより、滑走路の短い地方空港や、空気密度の低い高標高の空港においても、十分な燃料と積載量を持って運航できる能力を備えています。エンジンはCFMインターナショナル社製の「CFM56-7B」を採用しており、低燃費かつ低騒音を実現。また、オプションとして装着可能な「ブレンデッド・ウィングレット」は、翼端の空気抵抗を軽減することで燃費性能をさらに向上させ、航続距離を最大で約6,230kmまで延ばすことを可能にしました。この航続性能により、単通路機でありながら大陸横断や日本から東南アジアといった中長距離路線の運航も現実のものとなりました。

コックピットには、ボーイング777の技術を反映した液晶ディスプレイによるグラスコックピットが採用され、パイロットの負担を軽減するとともに、先行モデルとの操縦の共通性を維持することで、訓練コストの抑制にも貢献しています。その優れた基本性能は多方面で高く評価され、旅客機としてだけでなく、豪華な内装を施したビジネスジェット仕様の「BBJ(Boeing Business Jet)」や、空中警戒管制機(AEW&C)といった軍用機のベース機としても広く採用されました。