シリーズで最も長く、大量輸送を効率的にこなします。
ボーイング787-10は、ボーイング社が誇る最新鋭中型機「787 ドリームライナー」ファミリーの中で、最も長い胴体を持つ最長胴モデルです。2026年現在、先行する787-8や787-9が切り拓いた革新的な技術を継承しつつ、圧倒的な座席数と優れた燃費性能を両立させることで、アジア内や大西洋路線といった高需要路線の「効率化の切り札」として確固たる地位を築いています。標準モデルの787-8と比較すると全長で約11メートル以上、787-9と比較しても約5.5メートルほど胴体が延長されており、全長は68.3メートルに達します。
機体構造の約50%以上に炭素繊維複合材料(CFRP)を使用するという787シリーズ最大の特長は、このB78Xでも健在です。従来のアルミニウム合金製機体に比べ軽量化と強靭化を実現したことで、機内の気圧高度をより地上に近い設定に保ち、湿度の向上を可能にしました。これにより、長距離フライトでも喉や肌の乾燥、疲労感を大幅に軽減する、ドリームライナー特有の「快適な機内環境」を提供しています。エンジンは、ロールス・ロイス社製「トレント1000」またはゼネラル・エレクトリック社製「GEnx-1B」を搭載。騒音を抑えるシェブロンノズルが特徴的なこれらのエンジンは、大型化された機体においても高い燃費性能と圧倒的な静粛性を実現しています。
B78Xの真価は、その並外れた経済性にあります。787-9と部品の95%を共通化しながら、座席数を標準的な3クラス構成で300〜330席(最大約440席)まで増やしたことにより、1座席あたりの燃費効率は、これまでの同クラス機と比較して約25%向上しました。航続距離は約11,730km(6,330海里)と、超長距離用の787-9には及びませんが、その分、大量の旅客と貨物を効率よく運ぶ能力に長けています。このため、需要の大きい都市間を結ぶ中・長距離路線の主力として、航空会社から非常に高い評価を得ています。