シリーズ最大・最長の、エアバスが誇る長距離機です。

エアバスA350-1000は、エアバス社が最新の航空工学を駆使して開発した次世代大型ワイドボディ機「A350 XWB」ファミリーの中で、最も長い胴体と最大の収容能力を誇るフラッグシップモデルです。2024年に日本航空(JAL)が国際線の新たな主力機として就航させて以来、2026年現在ではその圧倒的な快適性と効率性により、世界の長距離国際線市場における象徴的な存在となっています。全長約74メートルに及ぶ胴体は、標準モデルのA350-900より約7メートル延長されており、3クラス構成の標準座席数で350席から410席、最大では480席まで確保可能な高い収容力を備えています。 機体構造の約53%に炭素繊維複合材料(CFRP)を使用することで、大幅な軽量化と耐腐食性の向上を実現しており、これにより従来機(ボーイング777-300ERなど)と比較して燃費性能および二酸化炭素排出量を約25%削減しています。エンジンには、ロールス・ロイス社製「トレントXWB-97」が採用されており、双発機用エンジンとして世界最高レベルの推力を誇りながら、極めて高い静粛性を維持しています。また、最大離陸重量が322トンまで引き上げられた最新仕様では、フル積載時でも約16,700km(9,000海里)という驚異的な航続距離を達成しており、ニューヨークやロンドンといった超長距離路線をノンストップで結ぶことが可能です。

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日本就航機体数 · 大型機

客室空間は、単通路機よりも25cmほど広いキャビン幅を活かし、ゆとりある座席配置と垂直に近い側壁により、開放感溢れる設計となっています。特に日本航空(JAL)のA350-1000では、全クラスに4K高解像度モニターを完備し、ファーストクラスとビジネスクラスには世界初となるヘッドフォン不要の「ヘッドレスト内蔵スピーカー」付き扉付き個室座席を導入するなど、プライバシーとくつろぎを極限まで追求しています。プレミアムエコノミークラスにおいても、クラス初となるリクライニングの電動化や大型パーティションの採用により、長時間のフライトでも疲労を感じさせない工夫が凝らされています。

2026年現在、JALは順次導入を進めており、最終的に13機体制まで拡大して従来のボーイング777-300ERから完全に世代交代する計画です。さらに、オーストラリアのカンタス航空が計画しているシドニー〜ロンドン・ニューヨーク間の約22時間という超長距離直行便「プロジェクト・サンライズ」にも、この機体をベースとした特別仕様機「A350-1000ULR」が選定されており、2026年内の就航に向けた準備が進んでいます。優れた環境性能、経済性、そして究極の快適性を兼ね備えたA350-1000は、まさに現代の空の旅における「究極のフラッグシップ」としての地位を確立しています。